CB301
肺がんと大腸がん治療のためのセントリックスバイオだけの次世代新規抗体医薬品です。
抗体医薬品は、免疫細胞のシグナル伝達体系に関与するタンパク質の抗原やがん細胞の表面で発現される因子を標的とするモノクローナル抗体で、病気の改善と治療効果を発揮する組換えバイオ医薬品です。これらの抗体医薬品は、対象の抗原に対して結合力が強く、高い特異性を持っているため、副作用が少なく、効果が高いと知られており、産業での活用度がとても高いです。現在の抗体医薬品はその優れた臨床的な効能がすでに検証されており、市場では世界トップ10のブロックバスター医薬品のうちの6つが抗体医薬品として知られています。
その中で、現在がん治療の分野において特に使用されている免疫抗がん剤は、がん細胞の標的を攻撃する従来の抗がん剤とは異なり、がん環境内で抑制された免疫システムを効果的に刺激することで免疫細胞のがん細胞殺傷能力を強化させる革新的な治療剤と知れれています。これらの免疫抗がん剤には、免疫チェックポイント阻害剤(PD-1、PD-L1、CTLA4抗体)、免疫細胞治療剤、抗がんウイルス製剤などがあり、特に免疫チェックポイント阻害薬の場合、その高い価値と臨床的な効果(様々ながん患者の完治事例が確認済み)によりノーベル賞も受賞したことがあります。グローバルバイオ医薬品市場は2017年の2,706億ドルから年平均8.6%成長し、2023年には4,420億ドル規模に拡大すると予想されています。その中で、 抗がん治療の大勢として位置付けているの多数の地位を占めている免疫チェックポイント阻害剤は、特にMSDのキイトルーダとBMSのオプジーボの場合、2018年基準で71億7100万ドルと67億3500万ドルまで成長しており、今後も持続的な成長が予想されています。また、様々な免疫チェックポイントの新規ターゲットが継続的に明らかになっていくことに従って、より多くの抗がん治療の選択肢を提供できるものと期待されています。
当社で開発中の免疫抗がん剤CB301は、がん細胞の表面に存在する新規抗がんターゲットとして、T細胞の活性化を誘導(PD-1/ PD-L1をターゲットにした免疫抗がん剤の機序と同様)することだけではなく、さらに直接的に様々ながん細胞の増殖を抑制し、肺がんや大腸がんなどの様々な腫瘍モデルで腫瘍の成長を抑制させる効果が確認されています。また、siRNAを用いてCB301抗原の発現自体を抑制させると、がん細胞の増殖の著しい低下が確認された新しい免疫チェックポイント阻害薬です。CB301の発現阻害剤または活性阻害剤は、様々ながんの表面で発現されるCB301抗原に結合したり、CB301抗原の発現を抑制することでT細胞を活性化させ、同時にがん細胞の増殖を抑制するいことで、従来の免疫抗がん剤よりも優れた治療剤として使用することができるといえます。
現在の抗体医薬品市場規模は継続して増加しており、当社で開発している次世代の新規抗体医薬品の革新的新薬は、従来の抗体医薬品の欠点を補完して薬理学的効果を高めることができるので、従来の抗体医薬品より高い需要を見込んでいます。また、様々な機関との共同研究や技術移転・技術契約などを通じて、優れた免疫抗がん治療薬として認識されていくことと期待されています。