CB302
免疫抗がん剤の併用療法で、より強化された抗がん効果を目指します。
世界の抗がん剤市場の最新トレンドに据えた免疫チェックポイント阻害薬の場合、その高い臨床的優位性にもかかわらず、単独で使用すると患者の奏効率が約20%未満という治療効果の制約が見られ、現在ではこれを開発したグローバルビッグ・ファーマ製薬会社においても免疫チェックポイント阻害薬の単独治療より併用投与を通じて効果の改善を確認するため、総力を挙げています。特に併用だけが生き残れる道だと言われるほど、膨大な数の併用臨床が行われており、これに対する臨床結果も続々と報告されています。世界的な製薬会社がこのような免疫チェックポイント阻害薬の併用投与臨床試験を行う理由は、一種類の薬物を使用したときよりも作用機転が異なる2つの薬物を投与することで、それぞれの薬が持っている限界を超えて相互補完してくれるからだと言われています。
現在、当社で開発しているCB302は当社の主力パイプラインであるCB301とブロックバスター免疫抗がん剤としてよく知られているMSDのキイトルーダまたはBMSのオプジーボとの併用投与を通じて、単独に比べてがん細胞の増殖と腫瘍の成長の抑制効果が改善され、抗がん治療においての併用投与の高付加価値が確認しようと思っています。そのために、非臨床効能の検証試験および、臨床試験を行う目標を設定しており、優れた臨床結果を確保する場合、キイトルーダやオプジーボなどで限定的な反応率を示す患者さんにも効果的な治療法の選択肢を提供することができると判断しています。
当社では、本CB302プロジェクトを通じて様々な適応症における臨床および非臨床研究を行っていく予定で、これらの研究の結果をもとに、ビッグファーマが保有している抗がん剤との併用パートナーとしてまず考慮してもらえる理論的根拠を用意したいと思います。特に、臨床試験が成功した場合、当社が保有している臨床薬だけでなく、併用投与薬物間の安定性と相互作用について確認することができ、併用投与の成功可能性が確認できるようになるので、これをもとに確保された臨床結果分析を通じてさらに上の臨床試験実施の足掛かりにしていきたいと思います。また、国内外で産学連携による様々な共同研究を行いながら、その基盤となる分子生物学的メカニズムについて十分に理解できるようになり、臨床結果との関連性を検討して後期臨床試験プロトコルの作成に反映し、臨床試験の成功の可能性を高めていく予定です。これらを通じて、独自に開発している新薬候補物質の価値を 高めて、市場規模の拡大に基づく技術輸出と新薬開発完成という大前提を達しようと思います。
- これらの併用投与を通じて、当社は次のような 患者さんの利益を図れる目標を達成しようとしています。
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- 併用投与を通じて有効性を増大し、様々な 癌腫の適応症を拡大していきます。
- PD-1/ PD-L1系列の免疫チェックポイント阻害薬の反応性の改善を通じて、抗がん免疫市場の拡大に本格的に進出します。
- 併用治療法の発見と技術輸出を通じて企業の競争力を向上し、セントリックスバイオが世界のバイオの中心になるようにします。
- 患者に様々な治療オプションを提供し、セントリックスバイオの基本理念である‘患者を生かす’ことに積極的に邁進します。